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小林よしのり
2016.9.27 02:36日々の出来事

映画、ドラマ評と特攻精神


新海誠監督の『言の葉の庭』を見たが、なるほど情景描写や

カメラアングルが見事で素晴らしい。

実写で撮るより美しい風景や自然を見せてくれる技術が

『君の名は。』に繋がっていたのか。

いつか爆発的に開花する才能だったんだな。

 

NHKで始まった『夏目漱石の妻』が面白い。

尾野真千子は注目している女優だが、悪女から、気丈な女性から、

健気な女性まで、何でもこなせる凄い演技者だ。

第一回目はいじらしくて可愛かった。

 

『とと姉ちゃん』が商品試験までは良かったが、戦争の話になると

途端に欺瞞的でつまらない。

暮らしが豊かになれば戦争は起こらないって、それならなぜ米国は

戦争ばっかりしているんだ?

日本は負けた戦争だから文句ばっかり言ってるだけで、あれが

勝ってたら、文句ひとつ言いやしない。

そんな単純なことも分からないのだろうか?

 

しかも花岡編集長が死を賭しても取材をしたいって言ってるが、

それは「特攻精神」ではないか。

ようするに経済的豊かさより、もっと大事なことがあるという

信念を持っているのだ。

わしが大好きな特攻精神だ。

そういえば田原総一朗氏も「朝ナマ」の最中に死にたいと
言っている。

特攻精神だ。だからわしは尊敬する。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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